ピンの革命の歴史はパターから始まった 2

ピンの革命の歴史はパターから始まった 1」 からの続きです。

前回、ゴルファーの祈りに応えられたのでしょうか?と締めくくりましたが

1-AのCMです。

重量を周辺に配分したことにより、真っ直ぐ転がるということをアピールしています。自分のためにパターを作ったカーステンの狙いは、少々芯を外しても真っ直ぐ転がることを目的にしていることがわかります。

さて、1-Aの複雑な形状をカーステンはどのようにして作り出したのでしょうか?

一般的に金属の加工は、鍛造・鋳造・切削のいずれかの方法を取りますが、鍛造切削で形状が複雑なモノを製作するのは困難です。数値制御で切削する工作機械がなかった時代なので、工法は鋳造となるしかありません。

今でこそ、ロストワックス(精密鋳造)が採用されていますが、当時は砂型による鋳造でした。

材料は強度があるマンガンブロンズが採用されました。マンガン含有量が高いほど強度があります。あとでこの話が重要になるので覚えていてくださいね。

話を戻します。

重量の周辺配分によって、スイートスポットが大きくなり、打ち出し方向が改善された1-Aですが、どうも新しい問題が浮かび上がったようです。

それは転がりだったことは、CMからわかります。

1ーAで周辺配分した重量が慣性モーメントを大きくし、ミスヒットに対応しまし、横方向のズレに対しては、答えを出したカーステンですが、転がりを一定にになるように転がりをよくすることに没頭していたをしてたんですね。それは家でくつろいでいたときもそうだったことがわかります。

有名なレコードジャケットに書いたイラストです。片時もこのことが頭から離れなかったのではないでしょうか?

つまりどういうことかというとヒール・トウ・バランス(重量周辺配分)にして重心が下がる形状にし、採用した細いクラックネックシャフトがインパクト時にギア効果が働きやすくなっているんですね。

それによってボールに対してロールする力が加わり一定の転がりを得ることができるようになりました。

あの新聞記事

で引っかかっていたものの答えがでたので、どうしても「ANSWER」というネーミングにしたかった、カーステンですが、新しく考え抜いたパターには6文字分のスペースはなく悩みに悩みました。

そのことを奥さんのルーズに言いますが、女性という生き物はこだわりがないといいますか、「W」を抜いても発音は同じだから「ANSER」したらということで、世紀の名器ANSERが誕生することになったんです。

このパターは爆発的な人気を得ます。

最初に製作されたアンサーのバックフェースにはSCOTTSDALE郵便局私書箱とい言う刻印があったため、以降に発売されたANSERと区別されて人々は「SCOTTSDALE」と呼ぶようになったんです。

この後のモデルはマンガンブロンズのマンガンの含有量が違うとされ、巷ではマンガンの含有量が多いため、はっきり黒ずむため打感が柔らかいとされますがどうなんでしょうか?

続きは「ピンの革命の歴史はパターから始まった 3


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