デシャンボーがデシャンボーでなくなってデシャンボーになった2

デシャンボーが使い始めたエネルギー保存の法則。

The Physics of Golf ではBULLWHIPをたとえにして説明しています。

 

 

振り出された鞭が先端に進むにつれスピードを上げていきます。最終的には先端が音速を超え衝撃音を発生します。

先日の火球でも、衝撃音が話題になりました。

鞭の場合は手元の太い鞭が振られ、その動きが先端の方に移っていきます。鞭の先端に行くにしたがって鞭の径は細くなり、動いている部分の重量が徐々に小さくなります。エネルギーは質量×速度で表すので、エネルギーが保存されるとすると、質量が少なくなるので速度が大きくなります。

ゴルフスイングの場合は、体全体の回転の腰の動きが止まり肩から先の回転、肩の回転がとまり腕から先の回転、腕の動きが止まりクラブ回転へと動きが映っていき、最終的にクラブだけの動きとなります。どんどん動く部分の重量が減っていきますので、エネルギーが移動していき、リリース後のクラブのスピードが増大します。

そうなっているかどうかというのは

このようにデリバリーゾーンにおいては体の回転が止まり、クラブだけが動いていて、クラブの動きにつられて体が動くようになります。そしてフォローでは腕が伸びます。(腕を伸ばしているのではなく、クラブの運動につられて伸ばされている)

腕をのばして、スイングしましょうというのではなく結果的に伸びていて、フィニッシュはどうでもいいよと言っていますが、このようになってしまいます。

そして、クラブですが手元と先端がしなるシャフトを使用しているということはリリース後のクラブはシャフト中央部が先ず止まり、そのあと超軽量のヘッドだけが動きます。わずか285グラムヘッドのエネルギーが伝達されるわけです。

この考えを大前提に考えると、ボールを飛ばすには、スイングの最初に回転させる体全体が重い方が、最終的にヘッドのスピードが上がるんです。

デシャンボーの場合は9kgの増加が、飛距離の30ヤード増につながったということだと思います。これまで以上に物理を駆使しているデシャンボーということが分かると思います。

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デシャンボーがデシャンボーでなくなってデシャンボーになった

さて、ややこしいタイトルを掲げましたが、なんのこっちゃというタイトルです。

以前のデシャンボーと今のデシャンボーを比べてみました。

デシャンボーといえばアドレスでグリップの位置を高くして、なるべくコックを使わず、シンプルなシングルプレーン、ワンレバーシステム(コックを行わない)1重振り子のイメージでスイングをしていました。

パワーがありますので普通の人であれば飛ばないスイングでも300ヤードに迫る飛距離を誇っていましたが、最近では2レバー気味のスイングを変わってきていました。

2月のジェネシスオープンの時には315ヤード平均に上がっています。

2019年のドバイではまだ以前のアドレスでシングルプレーン1レバーシステムですが

今年のドバイではアドレスが違います。以前に比べてアドレスのグリップの位置が下がり。2レバーに近いスイングをしています。まだ、「ボールのコントロールに苦労しているようです。

今週のロケットモーゲージでは、かなりコントロールしています。

物理学を専攻に科学的に突き詰めたシングルプレーン1レバースイングをなぜ捨てたのでしょうか?

クラブはスイングの最下点において、フェースの向きがスクエアになるように設計されているいうのは「golfq の理解して、楽しいゴルフ」さん。ご本人に確認はしていませんが、多分あのお方です。(知っている方ならわかるはず)

ボールを正確に飛ばすために、シングルプレーン、ワンレバーを考えたデシャンボーですが、静的な考えから、Golfqさんが言うように、クラブを力いっぱい振ってスイングの回転軸がぶれないならばクラブフェースのスクエアを得られる、ダイナミックにクラブフェースをコントロールする方法に変更したように思います。

デシャンボー本人に確認しないと分からないことではありますが、以前は左右のどちらかのパワーしか使わなかったスイングだと思いますが、現在のスイングは両サイドのパワーを使っています。

飛距離の変化は1レバーの2019年から2レバーに変更した2020年のジェネシスで20ヤード伸びています。

そして、コロナ自粛中のトレーニングで体重を増やしさらに30ヤード飛距離を伸ばしています。飛距離の伸びとトレーニング(体重増)が合わせて報道されていることから、体重が飛距離の源の一つでヘッドスピードを上げるために筋肉量を増やしたのです。

PINGのフィッティング担当の役員でプロゴルファーのジェーソン(2020USOPEN出場)がおすすめのThe Physics of Golf ではゴルフスイングはエネルギー保存の法則を利用してヘッドスピードを上げていると書いてありますが、デシャンボーもこの理論を取り入れてシングルプレーン1レバーの幾何学的に考えたゴルフスイングから、ダイナミックなゴルフスイングに変更したと店長は見ています。

タイミングよく、知さん(AGL・TGMインストラクター)のブログにデシャンボーのドライバーのヘッドの重さについて書いてあります。シャフトは手元とティップがしなるダブルキックタイプ(そこまで鞭の効果を使うんですね)でヘッド重量が185gということですので、当然200gよりヘッドスピードが上がります。よって、この重量のドライバーヘッドを採用しているということは、エネルギー保存の法則を意識していることは間違いないいえるとおもいます。

今日はこの辺りで、

間違いないのはデシャンボーがデシャンボーでなくなったが、より物理を駆使したデシャンボーになったということは間違いないようです。

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リミッター付きアイアン

スクールOBでアメリカの大学に行っていたOBの井上君が返ってきました。

数日前にLINEに2週間の隔離が終了してとやまにつきましたとのこと、やっと、昨日合うことができました。

レッスンが終わり彼が来たので

スタジオから近い、キラリさんへ

面にたどり着くのが大変でした。

帰ってきてスイングを見ました。基本的にフェードフィッターなんですが、スイングを見て、フェードしか打てないよねと確認すると、どうしてもドローがいるホールがあるときに大変なんですよとのこと。

変更したスイングがこれです。

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スピンと打ち出し角の関係3

飛距離の面から考えると

ボールスピード速くし、ボールの打ち出し角を高くし。スピン抑える(ドロップしない程度に)を目指します。

ボールの打ち出し角を高くするには、

    • アタックアングルをアッパーにする(バックスピンが減る)
    • リアルロフト多くする(するとバックスピンが増える)

となります。

ボールスピードを速くするには、

    • リアルロフトを少なくする

スピン量を少なくするには

    • スイング軌道とリアルロフトの差を小さくする

実際のスイングでは、アタックアングルは、

    • PGAの男子プロでアタックアングルがー1.3
    • LPGAで3であることから

この大きく離れた数字になることはないのです。アタックアングルを-2から4度くらいまでの範囲で考えなければなりません。

フィッティングの実際の場では、ランチモニターの打ち出し角、ボールスピード、スピンレートを見て最適なヘッドとシャフトをプレーヤーの個性を考慮し決めていきます。

難しいのは、データ的にはいい結果が出たとしても、プレーヤー的に違和感があることもあり、スイングの再現性が低下することもあります。

道具の変化に対応できないのであれば、確率論的にスイング、飛球の再現性が高い方がスコアに直結するのでそれを選択しないという場面もあるのです。

フィッティングが再開は6月から行います。

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日本だったらどうだろう?

絶妙のバランスといいますか、なかなか考えさえられる記事です。

ファンとしては非常にうれしいことです。

要は社会に受け入れる素地があるのだと思いますね。

昨日の記事で、スイングプレーンに前腕のらないお悩みがあるとのコメントを裏の方でいただきましたが、絶対に乗らなければならないかといいますと、乗らなくても問題がありません。

クラブの先から肩関節を結んだ線とアドレス時のシャフトの線の間にあればOKです。できれば、肘とボールを結んだ線の間に合った方がいいとは思います。

ボディのターンを腕によって伝えるんですが、左は肩関節、右は右肘がその役割をします。その間にシャフトがなければターンではない力の使い方をしていることは明らかですね。

肘がスイングプレーンから外れても、戻せる人はいいのですが簡単なのは蓮さないことなんですが、この本に両上腕を胸筋で寄せるだったかな?という表現があるはずで、スイング中それができれば乗るはずです。

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Geometrically Oriented Linear Force

「Geometrically Oriented Linear Force」とう言葉は「The Golfing Machine」の表紙を開いたとことに書いてある言葉です。

グーグルで訳すと「幾何学的に方向付けられた線形力」と訳されますが、力は直線であるというか、1方向であるということです。円運動だから丸ぁーるく振ろうとすると曲線的に力をかけようとしますが、実は支点があって、ある部分に対して直線的に力がかかって一方が支点ですから動きませんので、結果的に物体は回転するわけです。

さて、シャローイングは右なのか?左なのか?で引用させてもらったこの画像、PING PRO キャメロン・チャンプのリリース時の画像です。

見事にボール右人最指の付け根、ヘッドが一直線になっています。この時点で掌の面はスイングプレーンに直角に交わっているんですね。

右手人差し指の付け根が対峙だということは、知さんの動画を見てね。

ということで、支点である左手小指から3本の指(PP1)と力点である右手人差し指付け根と作用点クラブがを結ぶ直線の延長線がボールを通っているので、このまま梃子が作動すると、必然的にボールに当たるということで、何の調整力を必要とせずに体から出力させる力がすべてインパクトで使われるといっていいと思います。

ではどうすればそうなるのかといいますと

手は何もしないと教えてくれています。ボディーのターンではなく手で行おうとすると、右手のひらが、ずっとスイングプレーンの面と一致した状態で降りてきますので、力の向きは違う方向に向いていますね。

力を無駄にしない方法が身についていないと、どのように力を発揮してもそれを発揮できません。

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○○を切る。

FBで何年か前に投降したものが、出てくることがあります。今朝出てきたのが井上君のスイングでした。いいスイングしています。

その時の投稿文が「30年若けりゃ俺だって300ヤード」

正直に言います。40年でもたぶん無理です。この年かな大学のコーチが成績を集計していて、そのアベレージがアンダーパー!その年冬に春日井を一緒に回りましたが、セカンドショットは常に40ヤードは手前でした。

再生回数はほんのわずかですのでたくさん見てください。

 

話は変わりますが、とりあえずスコアは100を切りたいよねといいます。

100切り選手権なんてこともありますしね。

でも、私が評価したいのが、90を切ることです。100切りはボギーが9回、後はダボでいいので、パーをとらなくても出せるスコアです。しかし、90を切ることは、絶対にパーをとらなくてはとらなくてはならないのです。ということはパープレーが目指せる土台ができたということです。

昨日、ジュニア君のお父さまより、90を切ったことの連絡をいただきました。

いや~、うれしかったですね。

次はパーオンできなかった半分をパーにする。

そしたら80切りです。

教えていることは

です。

そうそう、

宇翔君からもうれしい知らせが届きました。ナイスラウンドでした。

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シャローイングは右なのか?左なのか?

アドレスからトップまでの図です。グリップポジションのリフトをしない限りは、TOPはスイングプレーンに足して右ひじの位置が変わらないポジションに落ち着きます。

みんなのゴルフダイジェストさんから

よく、トップでの左腕は肩のラインとか言いますが、あまり気にしなくていいと思います。

手を使わずにスイングするのであれば右ひじのポジションが大事になりま。

実際どのように力がかかっているのか?または動かしている部分とそうではない部分は、人それぞれの感覚なので、左で振っている、右で振ってといるは感じ方が違います。ここではそのような言い方はしません。

まず前提として

縦棒に片方をフリージョイントでくっついているものがあり縦棒を回転させると

ジョイントでつながった棒は遠心力により上に上がろうとします。

では、上のトップから、左腕が変わらないように(固定されて)ダウンスイングを開始してみると

このようにクラブが動くと思いませんか?

逆に右のひじのポジションを変えずに(右上腕を固定して)ダウンスイングすると

当然こうなるはずです。シャローイングをおこなうためにあーしろ、こーしろではなく、つまり力学的に考えると右ひじのポジションが変わらないスイングをすることで実現されるということなんですね。

これは有名はミスターホーガンがゴルフスイングは野球の内野手のスローイングのようだと言っているときの図ですが。そのように投げる時には右肩右ひじのポジションを変えずにボディーがターンしているんですね。

もう一度チャンプのダウンスイングを見てみるとそうなっていることが分かると思います。ただ、私はもう少しチャンプのスイングの問題があり、安定にかける部分があります。

この動画はkouken君の1年間の歩みですが、だんだん、右ひじの動かし方(動かさない方)が分かってきているのが分かると思います。

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クラブヘッドのターン

インパクトの後はなにをしても、ボールの飛びは変わりません。

一旦、打ち出されたボールにどのようなことをしても、スライスボールがフックになることはないし、フックボールが左に曲がっていくことを止めることはできません。

インパクトゾーンがスクエアでストレートであれば真っ直ぐボールが飛ぶんですが、普通にスイングすると、ボールはつかまり軽いドローになるといわれますが、それはダウンスイングにおいては、スイングプレーンが

シフトしスイングの方向は若干右を向き

ヘッドがターンしていくから起こりうることなんですが、まったくフェースたーが行われないスイングは、後方から見たヘッドの動きはそのように見えるんでしょうか?

ヘッドを立てて水平にし、グリップエンドを中心に水平回転すると、ヘッドの動きは、このようになるはずです。全くヘッドのターンはないということが分かります。

上の図を斜めにしました。ヘッドが凄く開いているように見えると思います。

手首のコッキング、腕のローテーションをほとんど使わず、ボディローテーションだけでスウィングするのが彼の最大の特徴といわれるデシャンボーのスイングは実際にどうなっているか確かめましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=pe3R-j0rV3w

しっかりヘッドターンが行われています。

PINGが自社開発し、クラブテストに使用しているPINGMANは正しい動きをしているのが分かります。

しかし、細かく切り取っていくとボールにコンタクトしている間だけフェースがスクエアでストレートに抜ければいいだけですので、インパクトゾーンにおいてクラブに外力が加わらなければそれに近い動きはすると思います。

よく生徒さんに、果てしなくまっすぐ飛ぶんです。でも、ボールが逃げていくように感じるんですと言われますが、インパクトゾーンにおいてスクエアストレートが実現できればそう感じるかもしれませんね。(最初は変な感じでしたが、慣れると感じなくなります。)

クラブヘッドのターンについてはここで終わり。

話は変わって、Mr.ホーガンのスイングプレーンですが、最近、流行りのシャーローイングになっていませんか、シャローイングをするためにはどのように行うのかいろいろ方法論が飛び交っていますが、Mr.ホーガンは腰を左に回してスイングを始めることによって、ダウンスイングのスイングプレーンのるとだけ言っています。

次のゴルフスイングについてはこの辺りを深く掘っていきましょう。

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パターの支点は?

PING MANの2重振り子がでたついでに

以前の「ダウンブローで打て」では、パットの名手がダウンブローで打っていることを紹介しました。その理論は「ダウンブローにあっているパター、転がりについて考える!」で書きました。

そう言えば、パターはどうすればダウンブローになるんでしょうか?

パターは普通、セットアップした位置で普通はインパクトします。振り子ならそこが最下点でそこからアッパーブローです。

パターのアンカリング規制がありますが、明らかにパティングに対して1重振り子をアンカリングなしに行うことを要求していると思うのです。

普通は上図のような振り子をイメージすると思いますが。

以前の記事で紹介した、Tigerもクレンショーも上の動画のパッティング名手FAXSONも

こんな構えをしています。

左肩を支点にパッティングをすれば

ダウンブローになるんですね。ちょうどThe Golfing Machine -Push Basic Puttingが分かりやすいので貼っておきます。

参考にしてください。

FAXSONといえば、ずっと同じ形状のパターを使用しています。

それはPING MYDAYなんですが、

クランクネックでアークタイプ(トウバランス)です。非常に左に行きにくいパターです。

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