今日、お客様からG410ドライバーについて二つの話を聞くことが出来ました。
「僕のドライバーを友人に打ってもらったら、これまで見たことがないようなビックボールを打つんだよ。(PLUS12度 THE ATTS 5S)」
「(スタジオに来ている方の)友達の何人かがG410 LSTを買ったんですが、あまり飛ばないんですよと言っているんです。」
という二つです。
ボールを遠くに飛ばす要素は
- ボールの初速
- ボールの打ち出し角度
- ボールの回転数
の3要素が大事なんです。前回の投稿した重心位置のデータとイメージ図をもう一度掲載します。
最初のケースはボールの初速と打ち出し角度が適正となりボールが飛んだケースです。ヘッドスピードが40m/s程度の場合は打ち出し角18度前後バックスピン量が3000を目指しますが、THE ATTS 5Sと打ち出し角が大きく、初速をロスを少なくするヘッドによってこれが実現したと考えます。
重心深度が大きいヘッドがミスヒットによる初速のロスを減らした。また、シャフトがインパクトにおけるフェースアングルを適正にし、大きなロフトが打ち出し角を得て、シャフトがバックスピンを適正にしたと思われます。飛ばしに必要な3つの要素をうまくマッチングさせた結果です。
しかし、多くの方が注目するのはボールの回転数だけというのが多いというのが店長の印象です。となれば、ショップなどでバックスピン量が少ないLSTを提案されれば、それじゃということになるんです。
当店において、G400で8.5度のLSTがマッチしたのはジュニアOBの井上君だけでキャリー300前後の持ち主です。結果的にG400MAXにしました。コースでの使用を考えると、LSTは確かに飛ぶんだか5ヤード落としてもフェアウェイにある方がスコアにつながるという選択理由です。パックスピン量が多さが悩みという飛ばし屋の方が試打された方も結果的にインパクト時のフェースアングルを適正にするという観点からフィッティングした結果はバックスピン量が減り、選択したシャフトにLSTを装着するとドロップが多発しました。
バックスピン量が増える要素は
- 単純にロフトが多すぎる
- フェースが開くことによる
- アウトサイドインの軌道による
等の理由が考えられます。単にバックスピンが多いからバックスピン量が少ないドライバーヘッドがいいとは限らないということです。
なぜ、うえのケースのLSTを選択した人が、飛ばないと感じたのでしょうか?考えられるのは、ボールの初速が落ちたということです。緑の重心位置のLSTは重心距離が長い分フェースのターンが遅くなりますのでヘッドを返そうとスイングするんですがそれによりアウトサイドインの軌道となりボールの初速を上げるインパクトのベクトルが少なくなり、ボールの初速が落ちたのでないかと考えられるんですね。
このケースの場合ヘッド特性の売り文句にによってバックスピンを減らすのでなく、ロフト、ウエイトのポジション、ライ角によって調整をする必要があったことが考えられるケースだと思います。
もし、お近くの方であれば(近くなくても)G410はロフト、ライ角。ウェイトポジション、よって適正に調整する幅がありますので、フィッティングを受けに来てみてください。