「砂が少ない。硬いバンカーが上手く打てなくて、そのホールで、パーを拾うことが出来なくて。」
春先の強い風が、バンカーの砂を飛ばし、バンカーショットの際、バンスが効きすぎて、硬い砂にクラブが弾かれてしまい。ボールのコントロールができないようです。
サンドウェッジは、バンス角がつけられていて、クラブヘッドが砂の中に深く潜りすぎないように作られています。そのバンスが、ボールの下に入る前に効いて、ボールとフェースの間に砂が入らないうちにボールとコンタクトしたり、それどころか、ヘッドが硬い砂に弾かれてトップしたりしています。
こういう場合、どのような対処を行えば良いのでしょうか?この現象はボールの下にクラブが入らないということに起因しています。これに対処すれば良いだけです。
対処方法1 ウェッジのバンスをすくなくする。そもそも、効きすぎるバンスによって弾かれるんですから、そのバンスを小さくして、硬い砂にはじかれないようにする。単純な戦法です。この場合、バンスが合えば、ショットの調整は必要ありません。調整はクラブが全て受け持ちます。問題は、そのためのクラブを用意しなければならないこと。そもそも一般のラウンドでは、ラウンドして初めてその状況がわかるので、通常は用意することはできません。先週、バンカーの砂が少なく固かったので、今週バンスの少ないウェッジを用意したけど、今週はバンカーに砂が入り、ふかふかな状態、少ないバンスが災いして、ヘッドが深く入りすぎて、ボールがバンカーすら出ないということもあります、
対処方法2 セットの中のバンスが少ないクラブで代用する。通常はサンドウェッジに比べて、ピッチングウェッジのバンスは少ないのでこれでバンカーショットを行います。ロフトが少ないのでボールは低めに打ち出されますが、十分に代用できます。これは、距離の長いバンカーショット(30ヤード越える)に応用できるので普段からトライしておくと良いでしょう。ピタッと止めることは難しくなるので、キャリーとランの割合にちゅういです。
対処方法3 バンカーの砂が本当に少ない場合は、パターやチッパー、ハイブリッド、フェアウェイウッドでボールを転がすです。ボールを打ち出す方向のバンカーの縁が、オーバーハングしていなくて、なだらかな傾斜であれば良い方法です。ただし、周りの目を気にしなければです。店長がこのように対応したコルファーを見た時は賞賛します。何故なら、ゴルフの1ストロークに占める状況を正しく判断して、最適なクラブを使用するということは1ストロークは70%で、それがそのショットのベースになるからです。通常のショットに置き換えて考えてみると、そうしないことは残り距離に対して適正なクラブを選ばないということにひとしいとおもいませんか?
対処方法4 テクニックでカバーする方法です。最初からそれを言えよと言わないでください。なかなか難しい方法で、条件は、普段からレイトヒッティングができる人向きです。このテクニックを使うときはレイトヒッティングの習得からです。
具体的に説明すると、通常のバンカーショットと同じように構えて、クラブヘッドが絶対に手元を追い越さないように打ちます。フォローもヘッドが前に行かないように、上げないように打ちます。ハンドファースト状態で砂に入りますから、バンスがその分減って砂に入るので、ボールの下にヘッドが入り、その後、バンスが効いてエクスプレージョンします。
以上、簡単に硬いバンカーの対処方法を書きましたが、参考にしていただければ幸いです。